好きが溢れすぎる

本や映画、ドラマについて語ります。

頑張っても報われるとは限らないからこそ

なんで!なんで牧くんは幸せになれないの!!!!!!!!


第6話放送から数日たったのに辛すぎて気持ちが消化できないので、結局ブログ書いてしまった。こんにちは。笑


毎週土曜日の夜、ネットはおっさんずラブに関するツイートで盛り上がっている。

「牧くんが健気」「部長まじ乙女」「そういうところだぞ春田」などなど。ドラマ本編は言うまでもなく面白いのだが、視聴者の叫びも同時で見るのも楽しみである。

でもやはり多く見られるのは春田と牧くんのカップル「牧春」応援派である。(春牧ともいいですがわたしは牧春派なので、以後そう表記します笑)


そう、多くの視聴者は牧くんに報われてほしいと願ってやまないのだ。もちろんわたしもだ。


春田のことが大好きで、春田のために家事をして、仕事でも春田を助けて、


そして春田の幸せを願って、春田に別れを告げた。


わたしは思った。なぜ牧くんは幸せになれないの???と。


林遣都くんの演技は素晴らしい。何がいいか、ってやっぱり表情。春田のことを見るときの牧くんの潤んだ目は、ほんとに胸が締め付けられる。牧凌太という人物は存在していないのに、まるでドキュメンタリーを見せられているようなリアルさ、説得力がある。


でも異常な程に牧くんに感情移入してしまうのは、それだけじゃない気がしているのです。


少し個人的な話をさせてください。


「頑張ったら報われる」という言葉、わたしはすごく嫌いです。好きでもない勉強を限界までやった大学受験、いちばん行きたかった大学には届かなかった。彼氏のために良かれと思って行動したり言ったりしたら、お母さんみたいで恋愛感情がなくなったと言われて別れた。前にいたバイト先でも一生懸命働いたのに、社員に「頑張ってくれてるのは分かるけど、空回りしてるよね」って言われたのは、もう一周まわって笑うしかなかった。


できる最善のことをしたはずなのに。頑張ったはずなのに。人生全くうまく行かないじゃん。「頑張ったら報われる」なんて嘘だ、誰もわたしのことなんか分かってくれない、結果もついてこない。


「頑張る方向性が違ったんでしょ」「そんな認めてもらおうと考えることが自体が甘い」その通り。その通りなんだけどさぁ…頭では分かってても辛いじゃん。報われたいって思っちゃうじゃん。


だから、間違った方向に頑張っちゃう牧が愛おしいし、肩入れしちゃうんです。しかもわたしと違って、自分のためじゃなくて相手のために行動してるってところがすごくて、なおのこと。


第6話。春田のお母さんに遭遇して話したこと、春田がちずを抱きしめている所を見てしまったこと。春田はノンケで、ちずちゃんかどうかは分からないけど女の子と結婚して、子供を育てて、そういう風に「普通に」幸せになるべき、って考えて自己完結して。「春田さんのことなんか好きじゃない」って嘘ついて別れを告げた。「嫌い」ってことは言えないから「好きじゃない」なんて言い換えるあたりが切なさ倍増。


でもさあ、それも牧くんの間違った方向の頑張りなんだよね。春田は「意味わかんない」って泣いて牧くんを引き止めて。これ第2話での引き止め方とは違う。第2話では「友達として」って言ったのに、今回は「お父さんに認めてもらえるように」って恋人としての発言になってる。それに冷蔵庫前でのキスの反応、牧くんのお父さんとの会話からしても、もう春田は牧くんのこと好きになってるじゃん。そのこと牧くんも気づいてるでしょ。


視聴者からすると、もう歯がゆくてしょうがない。やっと思いが通じたのにって。もう自分の幸せを考えていいのにって。


頑張っても報われないことのほうが人生ほとんどだ。でも牧くんには幸せになってもらいたいんだ、だってドラマだから。


プロデューサーさんは「頑張ってる人が報われるドラマ」にした、と言っていた。みんなそれぞれ頑張ってるとは思う。でもわたしはその報われる人が牧くんだといいなあ、最後は心からの笑顔で好きな人の隣にいてほしいなあ、と願ってしまうのです。


ね、第6話の最後と最終回予告は牧くんが幸せになるENDを隠したからそうなったんでしょ、テレ朝さんやるなぁ罪深いぞ〜〜お祝いはド派手によろしくお願いしまっせ!!!!!!!!!!!